和食の作法

和食を正しくいただく作法ー1

 

日本料理の並べ方、食べ方には作法があります。

 

食器は、左側に主食の御飯、右に汁物、奥に副食(おかず)を置きます。

 

日本古来の文化、「左上位」に基づいているといわれています。

 

日本では、かつては卓(テーブル)を使って食事をする習慣がありませんでした。

 

そのため、茶碗を手に持って食べるのが日本式となっているのです。

 

中国、朝鮮半島では、茶碗などについて、基本的に、小さな御飯茶碗と湯飲み茶碗以外は持ち上げないのが正式なのですが、日本では、持ち上げるのが正式です。

 

複数の皿が並べられたとき、汁物、煮物と魚肉類があれば、食べる順序があります。

 

まず、汁でロをうるおして御飯を一口食べ、それから煮物、御飯、魚肉類の順で食べるのです。

 

魚肉類は香りが強く、箸に香りが残ることから、煮物を先にいただくのです。

 

また、「菜から菜へ」ど食べるのはマナー違反。

 

おかずのあとに、御飯、その後におかず、と交互に食べます。

 

一つの料理だけ先に平ら〜てしまうのは「片付け食い」といってこれも違反なのです。

 

料理はバランスよく食べるのがマナーです。

 

ご飯のお代わりの際などに、お給仕の人からご飯茶碗を受け取ってそのまま食べるのを「受け食い」といい、マナー違反とされるのです。

 

よく見かける、料理をこぼしたときに受けるつもりで左手を皿のように持っていく「手皿」もタブーです。

 

こぼしそうなものは器を手に持って食べるのが正式です。

 

離れた位置の食器を取ろうとするときに注意が必要なのが、「袖越し」というタブー。

 

例えば、右端に置かれている器を取ろうとしたとき、右手には箸を持っているので、ついつい左手を伸ばして取ってしまう行為。
これをやると、料理の上を腕=袖が横切ることとなり、見た目によくないし、袖が汚れる恐れもあります。

 

右側にある器は、いったん箸を置いて、右手で取るようにします。

 

また、離れたところの調味料などを取りたいときは、腰を浮かして腕を仲ばしたりせず、近くにいる人に取ってもらうのがマナーなのです。

 

箸と器が当たる音や器同士が当たる音などは極力させず、
・汁は音を立てずにすする、
・ロの中で音を立てない、
・ロの中に食べ物があるときにはしゃべらない、
などは現代でも常識の範囲だが、これらも770年前の道元禅師の記述にある「食のタブー」なのです。

和食を正しくいただく作法-2

 

割り箸が用意されているとき、その割り方などにも注意点があります。

 

割り箸は、箸を横に水平にして持ち、ひざの上あたりで、上下に広げるように静かに割る。

 

割り箸を縦に垂直に立てて、左右に割る人が一般的に多いのですが、これは、「仏箸」と同じく、枕御飯に箸を立てることを連想させるのでマナー違反とされます。

 

箸を置きたいとき、箸置きがなければ、割り箸の袋を山折りにしたりして、箸置きとして使っても構いません。

 

また、お膳の盆のフチを箸置き代わりにしてもよいとされます。

 

お椀のお吸い物は、冷めないようにフタが付いています。熱いうちにいただくのが作法です。
あまりに熱すぎるときには、フタを取って冷ましてもよいのです。

 

フタをしたままでLばらくおくと、汁が冷めてフタが取れなくなることがあります。

 

その場合、お椀のふちの外周を左手の指で強く押さえると、フタは簡単に取れます。

 

取ったフタは、仰向けに」てお椀のそばに置きます。

 

お吸い物をかき回すのはいけません。
いただいたら、元の状態にフタをします。

 

このとき、「食べ終えたサイン」のつもりでフタを裏返しにするのをたまに見かけますが、フタの絵柄に傷が付く恐れがあるのて、元の状態のままでよいのです。

 

お酒は、料理の内容によって、最初だけ出されたり、最後に出ざれたりします。

 

料理がそろうまで、「アペタイザー(食前酒)」的にお酒が出されることもあります。

 

料理の間は出されない場合もあります。必ずしも常に出されているものではありません。

 

お酌にもマナーがあります。
お銚子でお酒を相手に注ぐときは、戦国武将の酒盛りのように、片手で注ぐのはマナー違反とされます。

 

右手でお銚子の真ん中を持ち、左手を軽く添えて、その左手を支点にして注ぐのが正式です。

 

お猪ロを持ってこちらが注いでもらうときは、やはり左手を添えて両手て受けるのが正しいのです。

 

漬け物など香のものは、食事の最後に食べるようにするのがならわしだ。

 

香のものというと、かってはだいこんの味噌漬がおもで、食後のお茶を飲むときに、これを食べることでロ中を清めたのです。

 

そして、食べ物の臭気を取り去る働きもしています。加えて、だいこんには消化促進の機能もあります。

 

漬け物で御飯を何杯でも食べられるという人もいますが、食事が終わる前に香のものを残さず食べてはいけないということもことも、知っておきたいものです。

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