箸の話

日本の箸の文化はいつから?

 

日本の食の文化は、「箸の文化」です。

 

箸を食事で使う国や地域は、日本の他に朝鮮半島、中国文化圏、そして、ベトナムなどですが、日本以外のところでは、箸の他に「匙」も使います。

 

しかし、食事の始めから終わりまで、箸だけを使うのは日本だけなのです。

 

 

日本の歴史で、最初に箸が登場するのは、『古事記』に描かれているIやまたのおろち」に関するエビソードのところです。

 

スサ/オノミコトが、川の上流から流れてくる箸を見て、川上に人が住んでいることに気付いた、というシーンが日本の歴史での箸の最初の登場というわけです。

 

この時代に箸が出てくるということは、日本人が、仏教伝来以前から、供物を扱うために箸を用いていたということを示す、重要な記述なのです。

 

 

制度として箸で食事をとることをはじめて採用したのは聖徳太子だといわれています。

 

聖徳太子が、607年に小野妹子らを第二回遣隋使として隋の国に送り、このとき、彼らが中国で学んできたもののひとつが箸の文化だった。

 

日本では、一般には手食が主体で、箸状のものや匙状の食器などが補助的に使用されていました。

 

従前から日本にあった箸は、独自の「ピンセット型」のものだったので、現在のような「二本の箸」を食事に用いることは、新たなチャレンジだったのです。

 

その使用方法から学ばねばならなかったものと思われる。

 

箸使いのマナーや禁忌がてきあがったのは奈良時代から平安時代にかけてで、それを広めた人たちの一人が弘法大師・空海だといわれています。

 

弘法大師は、「箸を使う者、すべて救わん」として日々使用する箸に「衆生済度」の祈りを込めた。

 

衆生済度とは、「仏の救済の対象となる、人間を含む生き物すべてを、迷いや苦しみから救い、悟りの境地に導く」ということです。

 

つまり、弘法大師によって、箸は、日本人にとっての信仰の意味合いを待ったわけです。

 

食事の前に「いただきます」という際、両手の指の間に箸を横置きにのせて祈る作法がある(マナー違反とされる場合もある)。

 

これが、「箸に宿る仏や神」に祈りを捧げる作法です。

 

箸を使う際の日本独自のマナーやタブーも、神仏に対する信仰と密接な関わりを待つ中で形成されていったのです。

 

スタイルとマナー

箸のマナー。いろいろ

 

箸のマナーでだれもが一度は注意うれた記憶があるのではないかと思えるのが、「飯に箸を立てない」という禁忌でしょう。

 

これがまさに、仏教からくる習慣に直結しているのであす。これを「立て箸」または、「仏箸」といいます。

 

亡くなった人の枕元に添える「枕御飯」のやリ方で、ふだんこれをするど「縁起が悪い」と小さいころ、両親からいわれた人も多いのではないだろうか。

 

枕御飯は、他の人が食べてはいけないということを意味し、故人が、あの世にいっても御飯が食べられるようにと願うのです。

 

また、この世とあの世の架け橋という意味味も特つのです。

 

二人で同時に同じものを箸でつかむ「二人箸」や、二本の箸の片方が竹、片方が木というように異なる素村の箸をセットて使う「違い箸」は、葬式の際、骨揚げの儀式て用いられることから、やはり縁起が悪い、食事の作法に反するとされるのです。

 

茶碗などを箸てたたく「たたき箸」もタブーです。昔は、箸で茶碗をたたくと餓鬼がきて悪霊を呼ぶと信じられていたのです。

 

そもそも、いいおとなが行儀が悪いし、神聖であるぺき箸を粗末に扱うことにもなる。

 

懐石料理などの際のマナーとしてタブーとされるが、よく見かけるのが「寄せ箸」です。

 

小鉢などを自分のほうに特ってこようと、箸で寄せる「行為」。これはみっともないとされます。

 

「指さし箸」は、箸で人やものを指す仕草のこと。行儀が悪いことに加えて指された相手にたいへん失礼でもあるのです。

 

箸先を「手の甲」より上に向けてはならないといわれます。

 

どのおかずを取ろうかと迷うとついやってしまうのが「迷い箸」。とりかけてやめる「移り箸」も同様にタブーとされます。

 

箸についたものを嘗める「ねぶり箸」、箸先から汁を足らす「涙箸」、料理に箸を突き刺す「刺し箸」、料理を下から掘り起こす「ほじり箸」など、人がやっていると気になるが、自分でもうっかりするとやりかねません。

 

よく見かりるのか「渡し箸」で、食事の途中に、お椀の上に著を渡して置くことがあるが、これは、「もういりません」というサインでもあり、やはりタブーなのです。

 

箸先がすれたときに器などて「トントン」とそろえる「そろえ箸」もマナー違反とされるのです。

 

ロいっぱいに料理をほうばったのを箸で押込む「押し込み箸」、お椀の御飯などを箸で押し固める「固め箸」もタブーです。

 

箸使いを美しくすることに加えて、マナー、タブーも知らねばならないところです。

 

スタイルとマナー

 

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