イヌイットにも動脈硬化がない

野生動物に動脈硬化がないのは何故?

 

野生動物が、人間のかかるような心筋梗塞や動脈硬化などの病気になったという話を聞いたことがありますか?

 

実はこのような病気になるのは、人間や人間が関わっている動物であるペット、家畜、動物園の動物だけです。

 

その理由は「酵素」にあります。

 

野生のライオンやトラが肉食なのに、健康でいられるのはなぜでしょう。

 

肉の食べ過ぎが動脈硬化を促進し、心臓病などの大きな原因になるといわれていますが、それなら肉ばかり食べている野生のライオンにも心筋症や心筋梗塞などがあってもおかしくはありません。

 

けれども、ありません。

 

それは、彼らは食事の始めに酵素を食べているからです。

 

彼らのエサは草食動物ですが、草食動物の腸には消化酵素のたっぷり入った草が入っています。

 

まず、そこから食べ、そのあとに肉を食べるのです。つまり間接的な草食なのです。

 

もちろん、肉も加熱などしてありませんから、消化酵素が含まれています。

 

ちなみに北海道で、野生のクマがサケを捕獲して食べるときもやはり身(肉)を食べる前に腸を食べるそうです。

イヌイットにも動脈硬化がない不思議

では、原始的な生活をしているイヌイットはどうでしょう。

 

彼らは生野菜や果物を食べずとも、健康に暮らしていました。食べていたのは肉や魚です。

 

なのに、動脈硬化もなく健康そのものであることに注目して調査がなされました。

 

その結果、彼らがよく食べる青魚などに血流をよくするEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれていることがわかったのです。

 

その後、彼らがよく食べる青魚などを総称する「オメガ3系脂肪酸」が脚光を浴びましたが、彼らの健康の秘訣はそれだけではありませんでした。

 

ここでもまた、酵素だったのです。

 

「イヌイット」は「エスキモー」と呼ばれていました。

 

この「エスキモー」というのは元はアメリカインディアンの言葉で「生肉を食べる人たち」を指します。

 

現在は欧米的なライフスタイルが浸透し、食生活も変わってしまいましたが、伝統的な彼らの食事はアザラシの肉や魚、鳥などでした。

 

それを煮たり焼いたりせずに食べていたのです。貯蔵するにも雪の中に埋めて冷凍し、それを部屋で解凍してから生のままで、食べていたそうです。

 

彼らの住んでいる場所は北極点の近くです。野菜や穀物の栽培はほぼ不可能です。

 

アザラシの食べた海藻が詰まった胃などは彼らにはサラダ代わりだったのかも知れませんが、いずれにせよ動物性の偏った食生活であったことに間違いありません。

 

にもかかわらず、成人病がほとんどなかったのです。

 

1926年の北極探検隊に同行したW・トーマス博士は、こう報告しています。

 

「イヌイットの日常の食生活は、ほとんどが肉と魚で、それを生で食べるのが特徴である。成人142人(40〜60歳)の腎臓と心臓血管の病気を調べたが異常のあるものはいなかった。彼らの生活条件の中で特異なことといえば、肉食にもかかわらず、腎臓病や心臓血管病(動脈硬化など)の傾向がまるで見られないことだ。」

 

 

ところが、その後、カナダ北部に住むイヌイットの生活を調べたI・W・ラビノウイッチ博士によると、昔ながらの原子的な生活をやめ、白人の生活様式・食スタイルを取り入れるようになったころから、彼らにいろいろな病気が流行しだしたのだそうです。

 

アザラシの肉や魚ばかりを食べていた頃より、精製された穀物や野菜を食べ、よりバランスがいいと思える食事にしたら、動脈硬化や高血圧が顕著に増えてしまったというのです。

 

いかに生食が大切なのか、ここからも伺えるのではないでしょうか。

 


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