脚の皮膚の色、形状、爪の変化

下肢静脈瘤

 

皮膚の色が変わったり、ブツブツや水疱ができる、爪が変形するなどのハッキリとした視覚的な変化は、自分でキャッチしやすい病気のサインです。

 

足首の周囲が黒くなっている人で、脚の血管がボコボコと浮き出ていれば、下肢静脈瘤です。

 

たぶん、ほかにも、脚が疲れる、だるい、重いなどの症状もあるのではないかと思います。

 

心臓から送り出された血液は、動脈を通って体の中を一巡りし、静脈を通って再び心臓に戻ります。

 

下肢静脈瘤は、この血液の帰り道である静脈の逆流防止弁が壊れ、血管内に血液がたまってしまうために起こる病気です。

 

その部分の静脈に血液がよどんでしまうため、冷えを感じることかあるのです。

閉塞性動脈硬化症、バージャー病

 

足首の周因や足の指が黒や茶色になっている人で、脚が冷たい人は閉塞性動脈硬化症かバージャー痛が疑われます。

 

動脈にコレステロールなどか沈着するかあるいは原因不明の炎症のため動脈が細くなり、ときには完全に詰まってしまうため、指先のほうまで血液か行かなくなってしまう病気です。

足白癖

 

足の縁や指の間に水泡ができ、皮がむけてかゆいときは、水虫(病名は足白癬)の疑いがあります。

 

適当な手当てをすれば必ず冶る病気ですから、自己流の手当てでその場しのぎをせず、皮膚科を受診することをおすすめします。

腫瘍

 

足の裏にほくろかでき、それがだんだん大きくなったり、色がにじんでくるようなら、悪性の腫瘍ということも考えられます。

 

一度病院で診てもらったほうが安心です。

 

だからといってすべてのほくろに悪性腫瘍の可能性があるわけではありませんので、あまり神経質になる必要はありません。

蜂窩織炎(ほうかしきえん)

 

かぶれや水虫、虫さされなどのちょっとした傷から細菌が入り込み、脚が熟をもって痛み、赤く腫れる病気に蜂窩織炎があります。

 

膝から下に起こることが多いようです。

 

放っておくと歩行困難になることもありますので、早めに病院へ行くほうかよいでしょう。

アナフィラクトイド紫斑(しはん)

 

突然、膝から下に米粒くらいの大きさの鮮紅色の斑点が多数出てきたら、アナフィラクトイド紫斑の疑いがあります。

 

それほど多い病気ではありませんが、腎臓の機能障害を起こすこともありますので注意が必要です。

急性動脈閉塞

 

突然、脚に激痛が走り、冷たくなって紫色に変わっていったら、急性動脈閉塞である可能性が濃厚です。

 

脚の動脈が血栓(血のかたまり)で詰まると、こういう症状が出ますが、一刻も早く血栓を取り除く必要かあります。

深部静脈血栓症

 

脚全体、ときには膝から下が急に赤く腫れてくる場合には深部静脈血栓症が疑われます。

 

脚の静脈の本幹(深部静脈)か詰まってしまい、脚から心臓へ血液が戻れなくなってしまう病気です。

 

病気で長く寝ている人、太っていて運動不足の人などで、やたらに脚がむくんできたという場合は要注意です。

鶏眼(ウオノメ)、胼胝腫(たこ)

 

毎日のようにはく靴が足に当たって、その部分の皮膚が厚くかたくなってしまうものに>うおのめたこがあります。

 

よく見ると、うおのめには真ん中にポツンと小さな点があるので、たこと見分けることができます。

 

また、たこが痛くなることか少ないのに対し、うおのめは押すと痛いのですぐわかります。

 

パンプスなど窮屈な靴をはくことの多い女性によく見られます。

 

病名はウオノメが鶏眼、たこが胼胝腫べんちしゅ)といいます。

腫瘍、疣贅(ゆうぜい)

 

皮膚に小さなかたい半球状のふくらみができるのがイボです。

 

高齢者のイボのように一つ二つ出てきて増えないイボは良性の腫瘍と考えられ、あまり心配ありませんが、膝や脚にポッポッ出てきて増えるようなイボはウィルス感染によるものである可能性か高いので、きちんとした手当が必要です。

 

うっかり自分でつぶしたりするとどんどん広がってしまいます。

 

たこやうおのめと区別のつきにくいタイプもあるので、大きくなる前に病院で診てもらいましょう。

 

イボの病名は疣贅(ゆうぜい)と言います。

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