下肢静脈瘤
かゆいのなんて些細なこと、病気のうちに入らない、と思っている人もいるでしょうが、案外かゆみはつらいものなのです。
かゆくて夜中眠れないというふうになりますと、体全体の病気に対する抵抗力も弱まってしまい、感染症にかかりやすくなったり、持病が治りにくくなったりします。
きちんと治療したいものです。
脚のかゆみがなかなか治らない人で、
脚の血管がボコボコと浮き出ていれば下肢静脈瘤です。
たぶん、ほかにも、足か疲れる、だるい、重いなどの症状もあるのではないでしょうか。
心臓から送り出された血液は、動脈を通って体の中をひとめぐりし、静脈を通って再び心臓に戻ります。
下肢静脈瘤は、この血液の帰り道である静脈の逆流防止弁が壊れ、血管内に血液がたまってしまうために起こる病気です。
その部分の静脈に’皿液が淀んでしまうため、冷えを感じることがあるのです。
接触皮膚炎
何かに触れてブツブツや炎症とともにかゆみが出て、なかなか元の状態に戻らないようなら、接触皮膚炎の可能性が高いといえます。
原囚となるものに触れてすぐ症状が出る陽合と、何回も同じものに触れているうちに徐々に皮膚が荒れていく場合とがあります。
自然の中に出かけるときなどは、脚を地面の近くで虫や植物などいろいろな刺激にさらされやすく、接触皮膚炎を起こしやすいので気をつけましょう。
また、脱毛クリームや虫けスプレーなどが接触皮膚炎の原因になることもあります。
じんましん
何かを食べたり何かに触れたりしたときに、みるみるうらに赤くなったり、ブツブツやミミズ腫れができたりして、非常にかゆくなる(ときに痛くなることもある)のが、じんましんです。
普通、早ければ数分、遅くても数時間後には元の状態に戻りますが、何度も同じものに触れているうち、だんだん症状がひどくなっていく場合もありますので、病院で原因を調べてもらうとよいでしょう。
乾皮症(かんぴしょう)
ふくらはぎや太ももの内側などの皮膚がカサカサして粉を吹き、かゆくなるのが乾皮症です。
かくと乾燥によって荒れた皮膚の表面かますます荒れてかゆみがひどくなりますので、保湿を心がけてかゆみを防ぎたいものです。
高齢者に多く見られますが、体の洗いすぎや空調による室内の乾燥などが原因となることも多く、若い女性にも少なくありません。
足白癬(あしはくせん)
足の裏や足の指の間がかゆく、皮がむけたり水ぶくれかできていたら、水虫が疑われます。
水虫は白癬菌という真菌(カビ)の感染が原因で、病名は足白癬といいます。
中高年の男性の病気というイメージか強いのですが、女性にも意外と多い病気です。
必す治りますので根気よく治療に取り組みましょう
掌蹠膿疱(しょうせきのうほう)症
両方の足の裏に小さな水泡ができ、やがてこれが膿(うみ)をもって、ときにかゆくなるのが掌蹠膿疱(しょうせきのうほう)症です。
足の裏だけでなく、手の平にもできます。
水虫と間違えやすいのですが、水虫では水庖が膿をもつことはないので区別ができます。
女性に多い病気です。