脚が冷える

閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)

 

脚が冷えるだけなら病気とはいえませんが、

 

冷えの程度がはなはだしかったり、皮膚の色が蒼白になってくる

 

ようなら、病気の症状の一つである場合が考えられます。

 

動脈の内側にコレステロールなどがこびりついて中が細くなり、血液か流れにくくなる閉塞性動脈硬化症では、骨盤や脚の動脈に血液が十分供給されなくなり、脚が冷たくなってきます。

 

動脈の老化が原因で起こるので、高齢者、血液中に糖分や脂肪分の多い人、血圧の高い人、へピースモーカーなどは要注意です。

下肢静脈瘤(かしどうみゃくりゅう)

 

皮膚の色に変化はないが、脚の冷えが気になるというときは、膝の裏側やふくらはぎ、太もものあたりを見てみましょう。

 

血管かボコボコと浮き出ているのが見つかったら、それは下肢静脈瘤です。

 

たぶん、ほかにも、足が疲れる、だるい、重いなどの症状もあるのではないかと思います。

 

心臓から送り出された血液は、動脈を通って体の中をひとめぐりし、静脈を通って再び心臓に戻りますが、下肢静脈瘤は、この血液の帰り道である静脈の逆流防止弁が壊れ、血管内に血液がたまってしまうために起こる病気です。

 

その部分の静脈に血液がよどんでしまうため、冷えを感じることかあるのです。

膝窩動脈捕捉症候群(しっかどうみゃくほそくしょうこうぐん)

 

比較的若い人が、膝から下が冷たくなり、蒼白になって痛むようなときは、膝窩動脈捕捉症候群の疑いがあります。

 

これは、膝の動脈の先天的な走行異常のため、スポーツがきっかけとなって血行障害を起こしてしまう疾患です。

 

早めに病院へ行き、血液の流れを回復させることが大切です。

膝窩動脈外膜嚢腫(しっかどうみゃくがいまくのうしゅ)

 

歩くとふくらはぎが痛いと感じることか続いたあと、
脚が冷たくなり蒼白になって、うずくように痛み始めたら、膝窩動脈外膜嚢腫である可能性かあります。

 

膝の裏側を走る動脈に、どういうわけか袋ができてしまい、血液の流れを妨げるため、血行障害が起こるのです。

 

袋を取り除けば症状は消えるので、専門医を受診するとよいでしょう。

バージャー病

 

脚が冷えてしびれるようなときは、バージャー病の心配があります。

 

それに加え、歩くと足の指が痛くなるようなら、病院で診てもらうことをおすすめします。

 

何らかの原因により手足の血管か炎症を起こし、ときに壊死を起こすこともある難病です。

page top