ツボ(指圧)
東洋医学には鍼灸治療というものが体系化されています。
身体のある部分にハリを刺したり、お灸をすえたりするポイントをツボといいます。
いわば体の急所で経穴(ツボ)と呼んでいます。
ここのツボを刺激して自然治癒力を引き出したり、体の回復力を高めようというのがツボ治療です。
ツボを正確に探り当てて刺激すると、コリや痛みをやわらげるのにかなりの効果があります。
指圧は、ハリやお灸よりも穏やかなツボの刺激方法で、安全で手軽に行えるます。
少々ツボからはずれた位置を押してしまっても、それなりに効果は得られるので、家庭でできる予防・治療法としても適しているようです。
足の裏にはツボかが10ほどありますが、親指の腹を使って足の裏をいろいろ押してみて、軽いi痛みを伴う心地よさが感じられるところが、そのときの症状に最も有効なツボの位置です。
押す力は「3s圧」、つまりヘルスメーターを押したときに針が3kgを指すくらいの力か適切といわれています。
これも自分で少々痛いほうが気持ちいい、と思うくらいの力であればよいでしょう。
押す回数は一つのツボに対して数回で十分です。
足の裏がホカホカしたり、ジーンとしてくる感じがしたらもう十分です。
また、脚のツボを押すと、脚の疲れや痛みの軽減だけでなく、体のほかの部分にも効果が及びます。
例えば内くるぶしから手の指3本分上にある「三陰交」というツボは、婦人科系の機能を活発にしてくれる働きがあるといわれていて、女性におすすめのツボです。
また、脚の外側、膝から指四本分下の「足三里」というツボには脚の疲労回復だけでなく、胃腸の機能までも活発にしてくれる働きがあるといわれています。