基本的な知識

6大栄養素

炭水化物、たんぱく質、脂肪、ビタミン、ミネラルは身体の中にある5大栄養素です。

 

それに食物繊維という栄養素が加わり6大栄養素と呼ばれています。

 

まず、身体の中でエネルギーに変わる源となる材料は、炭水化物、たんぱく質、脂肪です。
これらは栄養素の中でも特に重要な栄養素です。

 

 

ビタミンは、酵素というたんぱく質と一緒になり、炭水化物、たんぱく質、脂肪を身体の中に取り入れ、消化、分解をしてエネルギーに変えてくれます。

 

ミネラルも直接エネルギーに変わるものではなく、酵素と結合することにより、活性酸素を分解する働きを持っているのです。

 

 

食物繊維は、直接身体の中でエネルギーにはならず、他の栄養素と一緒になることによってエネルギーに変える働きをしています。

 

色々な栄養素同士協力し合って、身体を作っているのです。

 

ビタミンとは

ビタミンの定義は、

 

「生物が正常な生理機能を営むために、その必要量は微量であるが、自分ではそれを生成、合成できず、他の天然物から栄養素として取り入れなければならない一群の有機化合物である。」

 

■ビタミンCの化学名は「アスコルビン酸

 

ほとんどの哺乳類(犬も猫も)が体内でビタミンCを合成できるのに対して、ヒトやサルとある種のモルモットは作ることが出来ません。

 

かってはヒトやチンパンジーも体内でビタミンCを合成していたとみられているが、今は作れない。

 

 

*今日なお熱帯に生息するゴリラの食生活を調べてみると、体重60kgに換算して平均1日2.2gものビタミンCを摂取しています。

 

 

 

だいたい、ヒトのビタミンCの体内貯蔵量は、食事のみから摂取している場合、成人で約1500mgほどです。

 

サプリメントなどから積極的に摂取している場合は、約3倍の4500mgほどが体内に貯蔵されているようです。

 

ビタミンCの発見の歴史

ビタミンCの発見の歴史は「壊血病」対策の歴史なのです。

 

1>ヨーロッパ中世(16世紀から18世紀)の大航海時代に、もっとも恐れられたのは「海賊 」ではなく「壊血病」という病気でした。

 

当時、長期間に渡っての航海の中で、多くの船員達がこの病気で命を落としたそうです。

 

バスコ・ダ・ガマのインド航路発見の際には160人の乗組員のうち、3分の2、なんと100人が壊血病で死んだという記録が残っています。

 

2>この壊血病の治療に大きく貢献したのが、イギリスの海軍医ジェームズ・リンド氏です。

 

この人は1747年、壊血病に罹った船員を2群に分け、一方には乾いたパンや塩ずけ肉のいつもの食事を、もう一方には毎日オレンジ2個、レモン1個を食べさせた。柑橘類を与えられた患者がみるみる元気になり、健康が回復することを実証した。

 

このようなことからイギリスでは、長期航海の際は、レモンジュースやライムジュース、ザワークラウト(キャベツの漬物)の支給が義務づけられました。

 

経験的には、レモンなどの柑橘類に壊血病を治す物質があることはわかったのですが、それがビタミンC効果だとわかったのは20世紀に入ってからです。

 

 

3>1932年アメリカのグレン・キング博士がレモン果汁からビタミンCを分離結晶化し、これがヘキロス酸と同一物質であることをつきとめました。このことからセント・ジョルジ氏がビタミンCの第一発見者とされるようになり、セント・ジョルジ氏は1937年にノーベル医学・生理学賞を受賞しています。

 

 

4>さらに1933年に、イギリスのノーマン・ハワース卿がビタミンCの構造式を決定して、化学名称をアスコルビン酸と名付けました。

 

*アスコルビン酸は、英語で「ascorbic acid」、これは「壊血病にならない酸」という意味です。

 

このことによってノーマン・ハワース卿は1937年にノーベル化学賞を受賞しました。

 

また同年(1933年)、スイスのライヒ・シュタイン氏がビタミンCの合成に成功してこの商業生産に関する一連の特許を取得。

 

それをスイスのホフマン-ラ・ロッシュ社に売却しました。

 

その後、このロッシュ社は世界最大のビタミンC製造メーカーとなり、また最近話題になっているインフルエンザ薬タミフルの製造元としても有名になっています。

ビタミンCの欠乏

ビタミンCを含まない食事を約60〜90日間続けた場合、

 

体内のビタミンCの蓄積総量が300 mg以下になり、

 

出血性の障害をもたらす壊血病を発症すると言われています。

 

動物実験では、壊血病を発症しない程度のビタミンCの欠乏で老化が進行し、

 

これをヒトに換算すると1日に2.5mgのビタミンCしか摂取しない期間が約3年間続くと老化が速く進行し、

 

死亡する人が出てくる可能性があると報告されています。

 

 

 

歯を磨いたり、リンゴをかじった時に歯ぐきから出血してしまったことはありませんか?

 

そういった方は要注意です。

 

これは、ビタミンC欠乏症の壊血症の前兆の場合があります。

 

壊血病になると歯ぐきからの出血だけでなく、ぶつけた覚えもないのに身体にあざがいくつもできることがあります。

 

 

ビタミンCの欠乏症のまとめ
1>肌のはりが失われ、様々な病気に侵されやすくなる。
2>悪化すると歯茎や皮下から出血する壊血病。
3>喫煙や寒冷ストレスにより、ビタミンCの消費量は高まる。喫煙者はビタミンCの補給が必要。

ビタミンCはビタミンでない?

*ビタミンCは一応ビタミンと名がついていますが、
ビタミンCの発見でノーベル賞を受賞したセントジェルジ(ビタミンCの父)は、ビタミンCはただの栄養素でありビタミンでは無いとも言っています。

 

本当の必要量はグラム単位で、この量から判断するとビタミンの定義に当てはまらないらしいのです。

 

*ビタミンのことは、案外専門家の間でも意見の定まらないところがまだあるようです。

 

*ビタミンは欠乏症の原因を究明するうちに発見されたものが少なくありません。
欠乏症が起こるということは、ヒトがそれを体内で合成できず、食べ物から摂取しなければならない証拠で、その物質をビタミンとみなす有力な根拠となります。

ビタミンC過剰症

ビタミンCは過剰に摂取しても、
消化管からの吸収率が低下し、かつ尿中排泄が増加するため、過剰症はありません。

 

それでも大量摂取の影響として、3〜4g/日以上の摂取量で下痢が認められる程度です。

 

そのため、上限量は定められていません

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